Tokyo Sunset Banana Label Club, 2004



Correspondence from BERLIN
April, 2001
氷点下20度になることもあるベルリンの冬。日光浴やオープンカフェを楽しむ喜びを奪われたドイツ人は何をして過ごしてるんでしょう?
 そんな寒い寒い冬に“Gruene Woche”という見本市が開催されるのが毎年の恒例。ドイツ国内はもちろん、ヨーロッパ各地の名産が大集合。「大物産展」といったところでしょうか。野菜に果物、羊や豚、牛といった家畜動物も見学できます。
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家畜動物コーナーは食べるコーナーよりも人気があります。
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またの名を「食の市」とも言って、地ビール片手に名物料理を舌つづみ、なんて風景もあります。ドイツ人飲む飲む、食べる食べる。どこからかこの国特有の歌も聞こえてきます。観光案内ブ−スもあって宣伝にぬかりはありません。
とにかく、25もあるホールがパンパンになる程の出展数と人の波。負けじと私も試食に手を伸ばします。
「オランダのチーズっておいし〜」なになに、お隣はジェラ−トですか。ワインコーナーなんてのもある。わーい。
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ラベルでおなじみのチキータ姉さん(Miss Chiqita)。
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で、私は何をしに来たんだっけ‥‥、バナナ、バナナですよ。この大物産展に隠れて、企業向けの果物市も開かれているのです。おいしそうな装飾の果物たち。目の前には見たことのないバナナのラベルが!!ほしい!
あぁ、どうしよう。周りはスーツの人ばかり、なにやら真剣に商談をしている人も。
 ラベル目当ての物好きな一般人は私ぐらいかしら。心細いなぁ。それでも入場料は払ったんだもの、聞いてみよう。
「すみません。バナナ・ラベルくれませんか?」――あー恥ずかしい。
「ラベル?バナナごと持っていきなさい。どれがほしいのかな?」といって、豪快にもいでくれているではありませんか!後ろでは部下と思われる人たちがニヤニヤ――やっぱり恥ずかしい。
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果物見本市でどこよりも大きくスペースをとっていたチキータ。
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パンフレットにキーホルダ、バナナもお土産になったのは言うまでもありません。
 市場での競りの他にも、果物を巡ってビジネスが展開されていて、そこに迷って入ってしまったような気分。ラベルの原産国とは違った国が流通を行っているようでした。なぜなのでしょう。
 その晩に食べたお土産のバナナは、いつもと違った味がしたような気がしました。(やまだようこ/ヨーロッパ通信)
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山田ヨウコ/やまだようこ
グラフィック・デザイナー。東京都生まれ。
1999年冬よりベルリン在住。3度目の冬を迎えた。
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